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| 海王みちる研究3『海王みちる独自設定への諸考察』 3−2.みちるママはオペラ歌手?[2001.11.9up] 知っている限りのオフィシャル設定においては、みちるさんの家族構成に関しては何も触れられていない。だから、各ファンサイトでは独自の設定を作って彼女の両親を書き出している現状である。 …よく目にするのは、“みちるの母はオペラ歌手”という設定。 最初は「何故オペラ歌手なのだろう…?」と疑問に感じながら小説群を読んでいた。けれども、あるときやっと気づいた。みちるさんはヴァイオリニストとしてクラシック音楽に関わっている。“クラシックの素はオペラだ”という言葉を耳にしたことはないだろうか…。 度々引用させてもらっているけれども、やはりこの文章が一番わかりやすいので引用させていただく。ヴァイオリニスト諏訪内晶子氏の自伝「ヴァイオリンと翔る」p211-212から抜粋。 ------------------------------------------------------------------------ 今、私が何となく焦りに似た気持ちを抱いているのが歌劇―つまり「オペラ」に対する欧米人と日本人の感覚の差である。 アイザック・スターンをはじめ、教えを受けた多くの音楽家から、 「AKIKO、オペラを沢山観なさい。オペラを勉強して、声楽家がどのように歌うのか研究しなさい」 と、繰り返し言われた。その頻度は、 「室内楽の勉強も大切です」 という、「室内楽の勧め」と同じくらい多い。 オペラと室内楽――この二つの分野は西洋音楽を勉強する上で必ず学び、身につけなければならない、音楽の「必修科目」である。 ところが、室内楽はともかく、日本において、一流のオペラに頻繁に接する機会は極めて少ない。 (中略) 「何故、オペラか」という質問に答えるのはとても難しいが、例えばスターンなどは、 「モーツァルトの音楽の真髄はオペラなのです。彼の協奏曲を弾こうと思ったら、<フィガロ><ドン・ジョヴァンニ>を理解しなければいけません」 と言う。同じような話は、随分あちこちで聞かされた。 (中略) モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第三番の録音に、ジョコンダ・デ・ヴィートという、先ごろ世を去ったイタリアの女流ヴァイオリニストの名演がある。 彼女のヴァイオリンは、正真正銘、オペラのプリマドンナのような唄い方をしていて、耳にした途端、スターンの言った意味が痛いほどにわかる。 ------------------------------------------------------------------------ つまり、クラシック音楽は、オペラ的要素を持って作られている傾向が多分にあるということ。オペラは、クラシック演奏家にとって、欠くことの出来ない最重要要素であるが、日本では触れる機会が少ない。特にヴァイオリンは、オーケストラの中でも一際際立つ“歌姫”として、美しい音色を聴衆に存分に披露してくれる楽器である。それならば…。 みちるさんが天才ヴァイオリニストと称され、深海を思わせる温かい音色を奏でることが出来るのは、既にオペラを習得しているから(または関わってきているから)ではなかろうか。でもどこで、誰から学んだのであろうか。 身内とするのが一番早い。 改めて考えてみて、本当にピッタリな独自設定に驚嘆させられる。 |
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