| [検索エンジンで飛んで来た方へ]このコーナーはアニメ「セーラームーンS」のファンページに過ぎません。セーラームーンS以外の分野の参考文献としては全く役立ちません。閲覧するだけ、時間の無駄です。 |
| みちるのバイオリンの弾き方は、ときどき葉加瀬太郎氏並みに行儀が悪くなることがある。 [葉加瀬太郎氏の実例] ・足の指に弦を挟んで演奏する。 ・股の間に弦を挟んで演奏する。 ・演奏中にステージ上を走る、跳ぶetc。 けれども音色は抜群で、楽曲アレンジも素晴らしい。それは、みちるも同じだ。 たとえばTVアニメ第93話(「うさぎの憧れ!優美な天才みちる」1994/04/23 on air、東映動画、テレビ朝日)では、曲を弾きながら観客と普通に会話を交わし、しかも不意に投げつけられたレモンをバイオリンでキャッチして一芸行う、凄まじいレベルの曲芸をやってのけている。この曲芸を、5億円もするストラディバリウス“マリン・カテドラル”でやったはずはない。だからあのときレモンを受けとめたヴァイオリンは、恐らく余興用の別のヴァイオリンであったと推察する。 彼女のやったレモン曲芸が実際に可能であるか検証してみたい。 このレモン曲芸は、実在した天才バイオリニスト、ニコロ・パガニーニ(1782〜1840、伊)がやってのけた、という伝説がある。彼は、“ヴァイオリンの鬼神”“魔法の胡弓”と称され、超絶技巧のテクニックを持って当時のクラシック聴衆を虜にしていたという。作曲も多く手掛けているが、難曲が多い。あまりにも卓越した演奏力と、天才にありがちな風変わりな性格のために、このバイオリニストに関した逸話はたくさん残されている。レモン曲芸も、そんな数多くある彼の逸話の一つなのだが、約200年前にその模様を目にした聴衆や、パガニーニも既に他界しており、レモン曲芸の実際を検証する術はない。 アニメでは、みちるはバイオリンの縁側、ロウア−バウツ付近でキャッチし、表板上でポンポンと跳ね上げながら自分自身も回転しながら演奏を続けている。とても不安定な体勢での演奏であり、板表面のニスの滑り止めだけで状態を保てるとは思えない。レモンは二つの円錐体の底面を合わせた形をしており、置いている水平面を少し動かせば容易に転がってしまう。またヴァイオリン自体、板に幾らかのなだらかな盛りあがりがあり、その板上での小物操作は難しい。まして奏者自身が回転する演奏状態では、板上を転がるレモン操作は困難を極めるであろう。 この件に関して、知り合いのクラシック愛好家(※)に意見を求めてみた。彼によると、やはりレモン曲芸は「常人には無理。」とのこと。たとえ非凡な人であっても…、ヴァイオリンを痛ませる類のパフォーマンス、このようなハードなレモン曲芸ををやることは控えると推測される。 …結論として、みちるのレモン曲芸は実行不可能である。 ※知り合いのクラシック愛好家…日本ヴァイオリン界勃興の祖アレキサンダー・モギレフスキー氏やピアニストのブーニン、グールド等と直接の親交があった方で、ご自身もクラシック関連の著作も多く書いておられる西洋音楽史研究家(70歳前後,男性)。現在は隠居なさっている方のため、ここではご芳名を伏せる。 |
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