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本論 音楽がキャラに持たせる特性
第1章 楽器を弾けることがキャラに与える印
[検索エンジンで飛んで来た方へ]このコーナーはアニメ「セーラームーンS」のファンページに過ぎません。セーラームーンS以外の分野の参考文献としては全く役立ちません。閲覧するだけ、時間の無駄です。
 キャラの音楽性について洞察してみたい。海王みちるはバイオリンを弾き、中学生の頃からソロ・コンサートを行うほどの腕前である。このことは、キャラにどのような特性をもたせているのだろうか。
 一般人の多くは楽譜を十分に理解できず、楽器を自在に演奏することが出来ない。そのため自分には出来ない楽器演奏が出来る人には、素直に尊敬の念を持ってしまう傾向にある。それが日常で演奏を聴くことが少ない楽器ならば、なおさら演奏者に対する畏敬の念は強まる。
 さらに一部の愛好家を除けば、大半の人はクラシックやオペラ、民族音楽を、日常生活ですすんで聴くことが少ない。聴いても理解できないことが多く、「お堅い」イメージを払拭することが出来ない。だからクラシックで用いる楽器を演奏する人間は本人との意思とは無関係なく崇高、上品、優美というイメージを獲得してしまう(自他ともに不本意なラベル付け)。海王みちるも、バイオリンを弾けることでこれらのイメージを獲得している。

 「特定の楽器を演奏できる」という設定をすることはそのキャラを、演奏できない他キャラと違う視点を持つ、理知的で補完的な存在にする。これによって、他キャラの弱点を補強する可能性が出てくる。他キャラを助けるサポーターキャラは、ストーリーを潤滑に進める上で不可欠な存在である。キャラの存在意義も明確なものとなってくる。

 「演奏シーン」を盛り込むことで、キャラの性格を端的に表すことが出来る。無論、この効果を狙うならば、キャラの演奏に何らかの独自性を持たせなければならない。型にはまった演奏シーンを放映してしまったら、その時点でキャラの発展は止まる。ステレオタイプのアニメキャラに成り下がってしまうのである。そうなってしまうと、キャラ本来が制作当初に持っていたメッセージが、アニメを見ている側に伝わらなくなる。
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