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| アニメS編以降の背景考察2『法・一般常識とはるか&みちる』 2−3.土萠教授の腕まくり[メモ記載日:2002年11月22日. 最終修正日:2004年12月10日] [◎…必須.○…着用多い.△…どちらでも良い.×…ダメ] ・遺伝子を扱う…白衣△(腕まくり△).ゴム手袋◎ ・タンパク質を扱う…白衣○(腕まくり△) ・危険な試薬を使う…白衣◎(腕まくり×) ・その他生物系実験…白衣△(腕まくり△) ・化学系実験…白衣○(腕まくり×-△) ※白衣を着る理由:試薬による呈色具合を見るとき、白衣を着ているとかざして色が見やすいから。/試薬で服を汚さないため。 ダイモーンを作っているとき、教授がやっているのはどのタイプの実験か。とくに、ゴム手袋をつけているかどうかビデオチェック必要(2003/4/25確認。白衣着用・腕まくりもしていたが、ゴム手袋はつけていない。)。「器」である土萠創一教授は人間(地球生命体)であり、手には雑菌(DNA/RNA/それぞれの分解酵素)が含まれている。ゴム手袋をつけていないとすれば、地球外生命体であるダイモーン生成においてDNA/RNAは関与しないということ。すなわちダイモーンは、地球生命体とは別の遺伝プログラム(=セントラルドグマ)を持って生まれてきていると推察される。また直に触ってても生体に害のないものであると推察される。 …余談になるが、教授の実験模様を見る限りでは下手かつ不自然極まりない。幾つか気づいた点を列挙してみたい。 <実験器具> ・実験器具を大切に扱わない。仮にも教授クラスの人間なら、実験器具の高価さをかなり正確な値段で把握しているはずである(例:培養試験管:一本50-300円(大きさによる)。観察用標本プレパラート:1箱で1万円前後。実体顕微鏡:一台23万円前後(レンズ部分だけで13万前後)。)。そのため教官たちは、実験の際は「デシケータは高価だから割らないで。持ち運ぶときは、上蓋と下の容器の縁を両手でしっかりと挟んで持って…。」「試料はメスピペットで測り取ったほうが正確だが、高価だから割られると困る…。」「割るときは偶然はずみで割るのではなく、必然的に割るんだ。割らないようにするためには、ちゃんと器具をテーブルの奥にやっておくこと…。」などと、うわ言のよう繰り返す。しかし土萠教授は、そうではない。例えば電話の受話機一つ壊しただけでも冷や汗をかき、後日セロテープで修繕して使用を続けていたのに、もっと高価な実験器具を壊しまくって笑っている。とりわけS編前半でダイモーンの卵が生まれる際には、培養試験管やビーカーがいちいち割れているのに、「私のかわいいダイモーン…」と陶酔するばかりだった。幾ら私立の学校で潤沢にお金があるといっても割り過ぎであり、実験の改良が必要であること明白。この状況は、110話以降に改良型ダイモーンの大規模生産ルートが開発されるまで続く。 ただ、この点に関しては“ダイモーンに憑依されているから、人間としての常識的感覚を失ってしまっている”と捉えれば解消することも可能。無論、S編四年前の土萠教授だったら、決してこのような粗暴は行わなかっただろう。ここに、キャラ描写の不自然さが浮き彫りとなる。 ・実験器具・試料の保管が不適切。TV画面を見る限りでは、全部延々と出しっ放しになっている。使わない器具・試薬は所定の場所に収納しておくのが常識。ちゃんとコンテナの中に整理して入れ、水や埃のかからない箇所に保管しなければ、実験値の誤差につながるし、不意に机から落ちたりして破損してしまう可能性があるからである。また実験中は実験器具や装置がテーブルに広げた状態で作業したり記録をとったりしなければいけないため、テーブルが狭く感じてしまうことが多い。だからテーブルを少しでも広く使うために、使わない器具は適宜洗って元の場所に戻していくことが常識である。そしてそれを口を酸っぱくして生徒に指導するのは、他ならぬ教官である。 ・実験室が汚い。配管の上をネズミが這いまわるような不衛生ぶり。普通なら、実験が終わったら実験室はその都度掃除しておくはずである。実験中も、適宜テーブルを整理整頓、器具を掃除しながら実験を進めるはずだ。実験室が清潔に保たれていることは、後の実験にとって、またそのときの実験値に誤差を生じさせないためにとても重要なことである。「実験が終わった班は、自分達の持ち場を掃除してから帰れ。/最後に残った人は、テーブルを拭いて帰れ。」と毎回おっしゃるのは、他ならぬ教官である。実験中においても同様。卑近な例として筆者の経験を一つ挙げる。電子天秤に試料をこぼしまくって石灰岩パウダーの重量測定を続けていた生徒達を注意し、「こんなに汚した状態で測定を続けるなんて。信じられません…。」と怒りのあまり言葉を詰まらせた教官がいた。0.001の単位まで測りとるような精密機械を多数使うのに、周囲が汚染された環境では正確な値は測れない。 <実験> ・化学系実験:加熱のとき試験管内容物を攪拌していない。一箇所を温め続けると試験管が割れる。また突沸を防ぐために、ガラス棒のあたっているビーカー底部にガスバーナーの火をあてて熱や気泡を逃がしていくことが常。それなのになぜか、アニメではガラス棒のあたっていないビーカーのど真ん中を加熱している。 ・生物系実験:ダイモーンの卵の細胞スケッチにおいて。顕微鏡観察の仕方にとくに問題はない。が、秒刻みで倍増し肥大成長していくダイモーンの卵細胞を、固定も染色も行わず実体顕微鏡で観察するのは不可能のはず。スケッチはそれなりの時間を要するものであり、雑なものであってはいけない。もし短時間で書き上げて提出しようものなら、「そんな短時間でスケッチできるものか。もっと精密に観察してきなさい。君のは雑過ぎる。」と突き返されるのが常。突きかえすのは、他ならぬ教官である。とくに動物細胞は複雑な作りをしており、植物細胞以上にスケッチ時間を要する。アニメ画面を確認する限りでは、ダイモーンの細胞に細胞壁は認められないが核膜に包まれた核が存在する。このことから、動物の細胞と似た体制を持つのではないかと思われる。それならば一層、そのような複雑な構造をもつ細胞の瞬時スケッチは困難を極める。 ・実験器具が破損して加熱沸騰した試料がこぼれ、危険な状態になってもその場から逃げていない。化学系実験では、「実験中何かミスして危なくなったら、とにかくその場から離れなさい」と指導される。指導するのは、他ならぬ教官である。危険時に安全を確保するには、それが一番手っ取り早いからである。だから普通は逃げるはず。しかし土萠教授の場合は、逃げずに笑っている。そんなmadな教官は、実験が常の化学科にも恐らく実在しないだろう。他の学科も同様。 ※これを読んでてお心あたりのある教官の方へ:済みません。日頃のご指導を逆恨みしたわけではなく、ただ、自分の好きなアニメで可笑しな生物系教官が出てきたので実際の先生方と比較してみた次第です。このホームページは、私のささやかな楽しみとして制作しています。実験並びにレポートはきちんと参加/提出していきますので、どうかご容赦ください。 <実験室> ・換気と光条件が不十分。地下実験室なら余計神経を使わなけばいけないことのはず。普通、実験室はそれなりに明るく、森林自然に近場の換気良い場所に設けられている。だから実験者の健康を損なう恐れを残したまま実験をするのは、やや現実的でない。 生徒5人(Witches 5)の専門は何だろうか。アニメを見た限りでは、彼女達が過ごす地下研究室には、光学顕微鏡や実験器具が見られ、生物系の雰囲気が漂っている。具体的には、各人は何の研究をやっているのだろうか。以下、アニメや原作の公式設定を参考にして下表に示す。 表1:ウィッチーズ5のアニメ/原作比較と専門分野の推察(太字は、アニメと原作の主な相違点)
教授の専門は遺伝子工学。アニメ版では、改良型ダイモーンの説明として「鵜飼い」の講義をやっていた。ミメットとシプリンに関しては専攻が今一つはっきりせず、教授の講義が役立っているかどうか不明。また生徒5人の特技にはあまり共通性がないことから、土萠研究室では“何を研究対象に選んでも良い”ことになっている可能性が高い。普通は、研究室には教授の研究テーマ(遺伝子工学)と関係の深い分野に取り組む持つ学生が集まるものだが、土萠研究室ではあまりその傾向が見られない。 表2:その他の重要人物のアニメ/原作における比較と専門分野推察
・カオリナイト(kaolinite 高陵石,カオリン)…粘土鉱物の代表な石。軟らかくて、すべすべした手触り。色は灰白色で、アニメで登場したカオリナイトの肌の色とよく似ている。[詳細]化学式:Al3(Si2O5)(OH)4。結晶系:三斜晶系。比重:2.59〜2.63。へき開:完全(一方向)。結晶の形:層状。SiO4型四面体シート:Al(OH)3型八面体シート=1:1構造の粘土鉱物。板状結晶の層を成す。舌を吸いつけ、特有の臭いを持つ。吸水性あり。 [参考文献] ・「楽しい鉱物図鑑」 堀秀道 (草思社) 1992 ・「楽しい鉱物図鑑2」 堀秀道 (草思社) 1997 |
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