| [検索エンジンで飛んで来た方へ]このコーナーはアニメ「セーラームーンS」のファンページに過ぎません。セーラームーンS以外の分野の参考文献としては全く役立ちません。閲覧するだけ、時間の無駄です。 |
| アニメS編以降の背景考察1『主要決戦に関した考察』 1-1.決戦場マリン・カテドラル=サグラダ・ファミリア [初稿掲載日:2001.10.26 最終修正日:2004.3.29] S編第110話『ウラヌス達の死? タリスマン出現』で、ユージアルに指示されてH&Mが出向いていった場所に関して。あの城のような建物は「建設中の教会“マリン・カテドラル」と紹介されているが、実際はスペイン、バルセロナに現存するサグラダ・ファミリア(聖家族贖罪聖堂)を模した建築物であった。話中では、はるかの自宅から「誕生のファサード」の鐘塔先端が見えるくらい、巨大な建物として描かれている。 サグラダ・ファミリア大聖堂内の三つの正面入り口のうち、一つが完全に完成しており、現在は二つ目がほぼ完成しつつある(2001年10月現在)。その完成しつつある正面とは、“受難のファサード(正面)”。キリスト(メシア)への受難を表した、冷たく肉の削げ落ちたレリーフが立つ入り口となっている。この建物建設にに大きく関わり、半生を捧げたスペインの天才建築家アントニオ・ガウディ(1852−1926)は、「受難のファサード」について以下のようなコメントを残している。 「ある人々には、この受難の正面は、全体に突飛なように思えるかもしれない。しかし、私は畏れを与えたいのだ。そのためには、最大限の悲愴効果を生み出す光の明暗法や凹凸のモティーフといった、すべての方法を節約しないであろう。それ以上に、建築を犠牲にしてもよいと思っている。アーチを破壊し、柱を切断し、犠牲の血腥さの想念を与えるために。」 (『世界の歴史と文化 スペイン』増田義郎 新潮社 p.178より抜粋) “犠牲”という言葉は、タリスマンを探すウラヌス達が何度も言っていた。 はるか「そのためには、何を犠牲にしても…」 ネプチューン「犠牲者が出るのはわかっているわ。」 ウラヌス「誰だって、犠牲者は出したくない! でもお前ならどうする、セーラームーン!」 ウラヌス達が倒れてタリスマンが出現するのは、この受難のファサード(正面)においてである。根拠の一つとして、うさぎの体当たりで体勢を崩したユージアルが大型クレーンに掴まってそのまま下に引っ張り落とされてしまうシーンが挙げられる。受難のファサードに関したガウディのコメント。もしかして、はるかさん達はこのコメントを意識していたのかも知れない。 尚、聖堂内の三つの正面入り口のうち、完全に完成している「誕生のファサード(正面)」に関して。神の御子の誕生を祝ってうち震える自然界の喜びを表現する正面であるらしい。 誕生のファサードに関して、注目すべき点は二つある。 一つはこのファサードのみが、1994年のアニメ制作当時に三正面の中で唯一完全に出来あがっていたということ。“神の御子”とは、即ち“キリスト(メシア)”のことを指す。それが予め完成しているという事実は、後の展開での“沈黙のメシア”出現を予期させる感もある。 もう一つ。サグラダ・ファミリアは、人々の浄財によってずっと作られているということ。国家からの加担金はなく、純粋な寄付金のみから建築費用が賄われている。そのため1882年から始まった建設は未だ終わらず、いつ完成するか定かではない状況である。“人々の浄財によってのみ作られている”という事実は、聖杯出現のために犠牲とされる“人々の純粋な心”すなわちタリスマンに通ずる。 アニメ制作サイドの最も的確な場所選定に、改めて驚く。 [参考HP] ・サグラダ・ファミリア(Wikipedia) ・サクラダ・ファミリア(公式サイト) ・http://www.dab.hi-ho.ne.jp/hirano-j/tabi_2.htm |
| [このページの先頭へ][アニメ研究目次ページに戻る][トップページに戻る] |