| 今回掲載した「海王みちる研究」は、daydreamerが大学1年の教養科目授業で実際に提出したものを元に制作しました。何となく受講した芸術関連の授業で「クラシックに関わることを何でもいいから10000字以上書いて、レポート提出してください。」という宿題が出て、題材選びに頭を悩ませました。“癒しのクラシックの展望”や“喫茶文化と古典音楽の関連性”など、何とかテーマを決めて原稿に向かってみたものの、とても10000字には到達しそうにありませんでした。 そこで再度題材を選びなおしたとき、自分とクラシック音楽との出会いはいつのときだったか、と思い返してみました。昔から絵(アニメにかかわらず)を描くのが大好きだった私は、ある時あるキャラクターの絵を描くために図書館でクラシック関連の分厚い本を開きました。ヴァイオリンを弾くそのキャラクターの資料集めのために、図書館に行っていた。そのキャラクターはもちろん、みちるさんだったのですが…。覚えている限りでは、それが私とクラシック音楽との初めての出会いでした(※)。 ※後日訂正:記憶違い…クラシック自体との出会いは、もう少し前まで遡ります。乳児の頃よく聞かされていた子供用の音楽テープクラシック選曲集でした(ハイドンのびっくりシンフォニー、メヌエット、かっこうワルツ等)。だからみちるさんとの出会いは、ヴァイオリンという楽器を初めてきちんと見つめた瞬間だったということになります。 これならいくらでも書けそうだ! ということで、みちるさんを題材にすることにしました。夏の終わり頃、5日間自宅に完全に篭って一気に頑張ったら…スイスイと15000字も書いていた。もちろん、セーラームーンのことを全く知らない大学教官用に、セーラームーンS編以降の大まかな世界観と人物紹介を入れて、さらにたくさんの注釈を入れての長さだったから、実質的なレポートは7000字弱しかありません。 楽しく書き上げてしまったものの、果たしてレポートとして教官が評価してくれるだろうか、と提出後しばらく気を揉んでいました。レポートに付けた最終的な題名は、「アニメキャラ形成におけるクラシック音楽の影響〜美少女戦士セーラームーンにおける考察〜」。けれどもアニメ概論関連の本をほとんど参考にしていないし、アニメ関連の専門学校で学んだわけでもない。特異なテーマなうえ、稚拙な文として「不可」にされるのでは…。しかしそれらは全て杞憂でした。このような突飛なテーマ設定でも「優」がもらえ、「レポート、面白かったです。セーラームーン、今度見てみます。」という担当教官(50歳後半の女性でバロック音楽史研究家)からの、短いながらも率直な気持ちの伝わってくるメールをいただくことが出来たから。その教官が、その後本当にセーラームーンをご覧になったかどうかは定かではありませんが、自分の大好きなものに客観的な好評価をもらえたことがとても嬉しく感じました。 大きなレポートの一つや二つ、大学や専門学校を経験した人ならば大抵書いたことがあるはず。今回、あえてこのレポートをWeb公開したのは、私なりのみちるさん像を示したかったのはもちろんのこと、セクシャルマイノリティーとして生きる“はるか”と“みちる”の物語をネット上においてだけでも、風化させずに残していきたいと思ったからです。尚、このレポートで一番書きたかったことは「序論」部分で、本論はオマケのようなものです。長すぎて読む気が萎えたという方、序論だけでも目を通していただけたののならば、それで十分にweb公開した目的は達成されています。 何分、資料・技量不足で十分な思いを書き切れていませんが、少しずつ手直しして一読に耐えうる文を目指していきます。最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。 |